花心私達の人生は、まったくもって希望通りにはなりません。
八世間法といって、得と損、名誉と不名誉、賞賛と非難、楽と苦という波が人生にはあります、というのが仏教の教えですが、実にその通りです(笑)

他人様から不当な扱いを受けた時に、「怒り」が思わず私達の心に生まれます。

八世間法だから仕方がない、と自分に言い聞かせましょう。
私達は全知全能の神ではないのだ、期待通りにならなくて当たり前だ、とも言い聞かせるべきです。
生きとし生けるものが幸せでありますように、と念じて、なんとかして自分の心を落ち着かせるべきです。
どの生命も私の期待に添う生き方をする義務などないのだ、と正しく諦めるべきです。

それでもやっぱり理不尽ならば、関係を絶つか、司法手続きをするしかありません。
しかし、その時にちょっと注意しておいて頂きたいことがあります。

それは、性格の悪いある他人のために、私達の性格まで悪くしてはいけない、ということです。
性格というのは他人の影響を受けやすいもので、優しさには優しさで、怒りには怒りで応えてしまうのが私達の常です。

しかし、性格に問題がある人の対応に当たって、私達の心まで怒りで暗く落ち込ませてしまうのは避けたいところです。

そのために、一方では関係を絶ったり、訴えを起こしたりすることがあっても、もう一方では「生きとし生けるものが幸せでありますように」という明るく、優しい、誰に対しても満開に咲く花のような心は失わないようにして欲しいのです。
優しい心を持った上で、主張すべきところは主張するのです。

今日の掛け軸は、そのような明るい心を、満月と花、でビジュアル的に表しています(三宝庵所蔵)。

今日も1日、皆様がお幸せでありますように!