4月8日は名古屋で日本テーラワーダ仏教協会会員を中心とした有志の集い「東海ダンマサークル」発足式とA.スマナサーラ長老お迎えしての「ヴィパッサナー瞑想と法話の会」が開催されました。ちょうど花祭り(潅仏会)と重なったこの日のイベントを『名古屋「初期仏教デー」』と銘打ってパティパダー誌上で紹介したところ、協会事務局には連絡問い合わせが相次いで関心の高さをビンビンと感じていたのですが……。
会場となった名古屋市総合体育館サン笠寺は4月1日から名称変更されて日本ガイシフォーラムに。キョロキョロしながらそれらしき建物の前に着くとゲンドー 軍団がところかまわず木刀をぶんぶん振り回している。何とかよけながら施設に滑り込むと、朝10時前にも関わらず会場の和室には50名もの方が参集されて いました。
謙虚すぎる正田大観師とろれつの回らない事務局佐藤(寝てない)がマイクをおっつけあい、どうなることやらという感じで始まった「東海ダンマサーク ル」発足式でしたが、東京から駆けつけた小西会長からご挨拶をいただき、自己紹介が一巡したあたりから和みだして、穏やかな連帯感が染み渡っていったよう に思います。
お昼ごはんをはさんで12時45分頃、スマナサーラ長老が名古屋に到着されました。「ヴィパッサナー瞑想と法話の会」開場時間の1時を過ぎると広い和室の部屋は善男善女で埋め尽くされていきました。最終的には、120名ほどの方が瞑想会に参加されたようです。
1時半きっかりに「ヴィパッサナー瞑想と法話の会」がスタート。花祭りにちなみ、お釈迦さまの海のごとき徳の深さを思い起こす、まさに「聴く『仏随念buddhaanussati』」というべきご法話からはじまって(こちらの動画で さわりをご覧ください)、45分ほどかけてじっくりと『慈悲の瞑想』を学び、休憩を挟んで2時間半かけて、参加者全員で、ヴィパッサナー瞑想の初心者指導 を受けました。スマナサーラ長老よりパーリ語の祝福を受け、廻向の文をとなえた後も活発な質問が続き、いつまでも続けたいような余韻を残して閉会しまし た。会場の片づけにもたくさんの方が残ってくださって、東海ダンマサークルの活動も幸先よくスタートしたのでした……。
会場が広い和室でリラックスできたこともあったと思いますが、東海各地から参加された方々の法を聴く熱心さ、集中力の高さも感動的で、まれに見るよ うな濃密で充実した会になったと思います。東京から参加した僕も元気玉もらいました。超ご多忙の中、東海の地に最勝のダンマの種を撒いてくださったスマナ サーラ長老に合掌礼拝。準備に尽力された正田さん、葛原さん、葛谷さん、吉田さん、森川さんはじめ、東海の法友方の善徳に随喜いたします。
次回の名古屋「初期仏教Day」は7月14日(土)会場は同じく日本ガイシフォーラムで開催される予定です。
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
terawotoko さんが 2012/05/22 に公開
『慈悲の瞑想』の講習。講師はアルボムッレ・スマナサーラ長老。B.E.2550(2007)年4月8日名古屋市日本ガイシフォーラムで収録。内容:姿勢を正して瞑想準備 /私が幸せでありますように/心の明るさを保つために挑戦/自分ひとりだけ幸せでは狭すぎる/自分の親しい人々も幸せでありますように/自分自身を心広い強い人間にするた めの実践/具体的には誰のこと?/あまり具体的に思い浮かべると腹が立つ?/生きとし生けるものが幸せでありますように/仏教の希望はスケールが大きい/無量無制限の心を つくる/生命たるものは幸福でありますように/仏教では神へのおねだりはない。神々が幸福であるように我々が願う/本気で誠意をもって念じてください/嫌いな人々・自分を 嫌っている人々も幸せでありますように/本物の慈悲は奇跡を起こす/偽善になる弊害をチェックする/正直であることは大切だが「未熟」は克服すべき/瞑想を繰り返すことで 心が成長する/偽善が消えて慈悲が完成する/すべての生命の生きる権利を守れば自分も守られる......
"Course of metta-bhavana" by Alubomulle Sumanasara Thero
Japan Theravada Buddhist Association