◆連載目次(no.228,一冊600円)
・巻頭法話[スマナサーラ長老/編集 佐藤哲朗]
「生きているのに生きることを知らない」~生きるとは感覚依存症です~ Addiction to six senses is called life
・根本仏教講義[スマナサーラ長老/編集 出村佳子]
喜(Muditā)から始まる幸福論【5】
・あなたとの対話[スマナサーラ長老/編集 佐藤哲朗]
【196】不邪淫戒の解釈について/カルナー(悲)の冥想について
・翻訳[スリダンマナンダ長老/翻訳 出村佳子]
Mercy Killing「安楽死」について【1】
・パーリ経典を読む[スマナサーラ長老/編集 佐藤哲朗]
念処経講議ブッダが説かれた「気づき」の実践方法(32)
・年末特別法話[スマナサーラ長老/編集 佐藤哲朗]
「すべては仏道なり」~日常生活の中からブッダの説かれた真理を発見しましょう~
●表紙:佐藤広基
▼巻頭法話「生きているのに生きることを知らない」本文抜粋
「生きる」ということは、人間にとって最大のテーマです。しかし、どのように生きるべきか、どの生き方が正しいのか、などの問題に、それほど真剣に取り 組まないのです。結局は皆、なんとなく生きているのです。自分の希望通りに生きることができれば、幸福に生きている、明るく生きている、楽しく生きてい る、などの言葉を使うのです。人生が希望通りに行かない場合は、苦労して生きている、必死で頑張って生きている、何があっても苦労を乗り越えて生きるべ き、などの言葉を使うのです。
生きるとは不思議な働きです。自然に生きることはできないのです。自然に起こるのは、生まれることと死ぬことです。生きるとは、生と死のあいだの働きで す。それは努力しないと成り立たないのです。生命は自然に生まれて自然に死ぬが、意図的に努力して生きていかないといけないのです。それなら、「生きるこ とは不自然な行為である」と言っても構わないのです。
お釈迦様は、感情に支配・管理されて、感情のままに、感情の奴隷で生きることに対して、「正しい生き方」というべき新たな方法を見つけたのです。奴隷と して生きるのではなく、自由に生きられる方法・生きることを乗り越える方法を見つけたのです。その方法に、「仏道」と言うのです。苦しみを乗り越えるため に、仏道を実践しなくてはいけないのです。仏道を実践することが人間にとって唯一の幸福の道であると理解するために、仏道を歩むべきだという意欲を作るた めに、生きることのカラクリを説明するのです。
★入会ご案内 http://bit.ly/17GSDnr
日本テーラワーダ仏教協会に入会されますと、スマナサーラ長老をはじめとした長老方のご法話やパーリ経典の和訳、各種行事情報などが掲載された月刊機関誌『パティパダー』や施本等が送付されます。新規入会の方には、パーリ日常経典などの入会セットを進呈いたします。
しかし、何よりの特典は、仏法を学び・実践する集いに参加することで得られるこころの喜びです。自らのこころを育て、お釈迦様の教えを日本で花開かせるための活動に、あなたも参加してみませんか?ブッダの教えのサポーターとして共に歩みましょう。
♪生きとし生けるものが幸せでありますように♪