2014-08-16 Sat
協会のfbより紹介です。
#jtba「親孝行」
私たちはどこにいても、両親との関係をなくすことはできません。偉そうに「両親とは縁を切った」と言う人がいますが、その人は人生の失敗者です。人生が うまくいかなかったということなのです。両親とすごく仲がいいというのは、素晴らしいことでしょう。皆、両親が自分のことを護ってくれるのは当たり前だと 思っているのです。
しかし、それは無責任な考え方です。両親だからといって、必ず無条件で護ってくれるわけではありません。両親との関係がうまくいかなければ、両親の意見にいつでも逆らうのであるならば、たとえ両親であっても邪魔をするのです。子供の行動や活動を壊そう、潰そうということにまでなる場合もあります。幸せに生きるためには、親子関係は大切に護らないといけないのです。
お釈迦さまは、まず子が親になすべきことを五つ挙げられています。お釈迦さまは「親孝行」という言葉の意味を、五つの項目で具体的に教えられたのです。 この五つの項目を実行しなさい、と。親孝行といえば何をすればよいか、とわからない場合もあります。その時は「親孝行」という言葉が浮いてしまうのです。 そこでお釈迦さまが、親孝行という言葉の意味を定義されたのです。
子が親になすべきことの第一は、親を養うことです。自分を育てて一人前にしてくれたのは、両親です。ですから老いた親を養うのは当たり前のことです。親 のことを養わない、心配しない人間は、一人前の社会人ではないどころか、人間としても失格者です。仕事が忙しい、などと言って親の面倒を見ることをサボる 人は、幸福な家庭を築くことができません。
二番目は、親の義務や責務を代わりに果たしてあげること。両親は社会に対する義務・責務などを正しく果たして、家族を護ってきたのです。社会から信頼さ れないと、楽に生きていられないのです。社会に対する義務・責務などを果たすことによって信頼されるのです。親が歳をとったら、親の義務・責務を自分が代 わりに果たすと、親の立場も自分の立場も安全なのです。親たちは長い人生の中で色々な社会活動に参加してきたのです。地域の環境を守る会、寺の檀家の総 代、町内会、婦人会、神社の行事運営会などたくさんあります。親が歳をとったら、親の代わりにこれらの活動に参加することも、立派な親孝行です。
三番目は、家の格を護ること。まあ仏教から見れば、家柄などよりも、その人がどのように生きているかということが一番大事ですが、俗世間では社会的な立 場というのは、やはり大切です。古い家柄だとか、代々続いたしきたりだとか、そういうことも両親にとってはとても意味があることです。家の伝統を守ること も親孝行です。現在意味のない伝統や、今さら成り立たない伝統的な商売などもあるでしょう。無意味であるのにそれらを護ろうとして、子供たちが不幸になっ てしまう恐れもあります。その時は伝統を断っても構いませんが、代わりに、親も誇りに思うほどの立派な生き方をしなくてはならないのです。決して自分の家 に恥をかかせたり、迷惑をかけたりすることは良くないのです。
四番目は、家の資産を護る。親から譲られた財産をちゃんと管理することです。
五番目は、両親が亡くなったら、ちゃんと供養すること。やはりそれも両親は希望しているのですね。「正しい供養のしかたはお墓参りをすることなどより も、云々…」という理屈は置いておいて、やはりその国その国の文化で色々な供養のやり方があるでしょう。日本人には日本人らしい供養の方法があるのですか ら、そこだけでもやらないといけないのです。仏教では、「親が死後も幸福でありますように」と回向するのです。それも大切な親孝行です。
自分で勝手に「親孝行だ」と思って何かをしても、それが本当に親孝行になるかどうかはわかりません。逆に迷惑になることもあるのです。とにかく、この五つのことをきちんとすれば、ちゃんとした親孝行になります。
■尊敬できる親になるために
世の中で「親孝行は良いことだ」と一方的に言っていますが、親孝行をしてもらう資格が親になければ、親孝行をする気にはなれないと思います。孝行という のは一方的ではありません。子孝行もあります。次にお釈迦さまは、親が子供にしてあげるべきことを五つ挙げられました。
まず一番目は、悪いことをやめさせること。悪いことをしない人間に育てることです。子供が悪事をしようとしたら、怒鳴ったり叱ったりして、決して悪事だ けはやらないように育てる。二番目は、良いことをさせること。良いことを元気で頑張ってやれるような人間に育てる。子供を誉めたり叱ったりして、善行為を するような人にしてあげるのです。
現代の親は倫理観がムチャクチャで、何が良いことで何が悪いことかわかっていないようです。見栄を張ることは良いことだ、威張るのは良いことだと思っ て、そういうことを子供に教えるお母さんもいるのです。それを見ているとすごく悲しくなります。子供は親から逃げるわけにはいかないのですからかわいそう なのです。ですから親も勉強して、正しい善悪を子供に教える必要があります。
三番目は、教育を受けさせること。
四番目は、適齢期になったら結婚させることです。それも昔は親の仕事でした。現代でも、子供が結婚したら「やっと一人前だ、頑張って下さい」と、親は何 となくホッとするのです。やはり結婚するまでは、親は子供のことを心配します。子供が結婚するときには、親が手を貸した方がうまくいくのです。子供には経 験がないのだから、つい表面的に気に入った相手を選んでしまいます。そうすると結局うまくいかない。ですから、やはり結婚相手を決める場合は、親の意見も 聞いて、親に助けてもらった方が安全です。何か問題があったときでも助けてもらえるのです。
五番目は、財産の管理を任せてあげる。子供が結婚したら、家の財産を渡してあげるのです。
このようにお互いに協力して、親子関係を大切にするのです。現代では親を無視する傾向がありますが、一方的に子供が悪いとも言えないのです。親の育て方 が悪ければ、子供のこころに感謝の念が根づかないのです。世間で言う子供の育て方よりも、釈尊がおっしゃるこの五つの項目を理解して実践することの方が立 派な親になる秘訣だと思います。お釈迦さまのおっしゃることはすごく合理的で、ひとかけらも神秘的なことはありません。しかもやってみれば、想像できない ほど人生を楽しく生きられます。
▼参考テキスト
17.人とのつきあい方 (7)善友選びから社会人へ
http://www.j-theravada.net/kogi/kogi89.html
♪生きとし生けるものが幸せでありますように♪
私たちはどこにいても、両親との関係をなくすことはできません。偉そうに「両親とは縁を切った」と言う人がいますが、その人は人生の失敗者です。人生が うまくいかなかったということなのです。両親とすごく仲がいいというのは、素晴らしいことでしょう。皆、両親が自分のことを護ってくれるのは当たり前だと 思っているのです。
しかし、それは無責任な考え方です。両親だからといって、必ず無条件で護ってくれるわけではありません。両親との関係がうまくいかなければ、両親の意見にいつでも逆らうのであるならば、たとえ両親であっても邪魔をするのです。子供の行動や活動を壊そう、潰そうということにまでなる場合もあります。幸せに生きるためには、親子関係は大切に護らないといけないのです。
お釈迦さまは、まず子が親になすべきことを五つ挙げられています。お釈迦さまは「親孝行」という言葉の意味を、五つの項目で具体的に教えられたのです。 この五つの項目を実行しなさい、と。親孝行といえば何をすればよいか、とわからない場合もあります。その時は「親孝行」という言葉が浮いてしまうのです。 そこでお釈迦さまが、親孝行という言葉の意味を定義されたのです。
子が親になすべきことの第一は、親を養うことです。自分を育てて一人前にしてくれたのは、両親です。ですから老いた親を養うのは当たり前のことです。親 のことを養わない、心配しない人間は、一人前の社会人ではないどころか、人間としても失格者です。仕事が忙しい、などと言って親の面倒を見ることをサボる 人は、幸福な家庭を築くことができません。
二番目は、親の義務や責務を代わりに果たしてあげること。両親は社会に対する義務・責務などを正しく果たして、家族を護ってきたのです。社会から信頼さ れないと、楽に生きていられないのです。社会に対する義務・責務などを果たすことによって信頼されるのです。親が歳をとったら、親の義務・責務を自分が代 わりに果たすと、親の立場も自分の立場も安全なのです。親たちは長い人生の中で色々な社会活動に参加してきたのです。地域の環境を守る会、寺の檀家の総 代、町内会、婦人会、神社の行事運営会などたくさんあります。親が歳をとったら、親の代わりにこれらの活動に参加することも、立派な親孝行です。
三番目は、家の格を護ること。まあ仏教から見れば、家柄などよりも、その人がどのように生きているかということが一番大事ですが、俗世間では社会的な立 場というのは、やはり大切です。古い家柄だとか、代々続いたしきたりだとか、そういうことも両親にとってはとても意味があることです。家の伝統を守ること も親孝行です。現在意味のない伝統や、今さら成り立たない伝統的な商売などもあるでしょう。無意味であるのにそれらを護ろうとして、子供たちが不幸になっ てしまう恐れもあります。その時は伝統を断っても構いませんが、代わりに、親も誇りに思うほどの立派な生き方をしなくてはならないのです。決して自分の家 に恥をかかせたり、迷惑をかけたりすることは良くないのです。
四番目は、家の資産を護る。親から譲られた財産をちゃんと管理することです。
五番目は、両親が亡くなったら、ちゃんと供養すること。やはりそれも両親は希望しているのですね。「正しい供養のしかたはお墓参りをすることなどより も、云々…」という理屈は置いておいて、やはりその国その国の文化で色々な供養のやり方があるでしょう。日本人には日本人らしい供養の方法があるのですか ら、そこだけでもやらないといけないのです。仏教では、「親が死後も幸福でありますように」と回向するのです。それも大切な親孝行です。
自分で勝手に「親孝行だ」と思って何かをしても、それが本当に親孝行になるかどうかはわかりません。逆に迷惑になることもあるのです。とにかく、この五つのことをきちんとすれば、ちゃんとした親孝行になります。
■尊敬できる親になるために
世の中で「親孝行は良いことだ」と一方的に言っていますが、親孝行をしてもらう資格が親になければ、親孝行をする気にはなれないと思います。孝行という のは一方的ではありません。子孝行もあります。次にお釈迦さまは、親が子供にしてあげるべきことを五つ挙げられました。
まず一番目は、悪いことをやめさせること。悪いことをしない人間に育てることです。子供が悪事をしようとしたら、怒鳴ったり叱ったりして、決して悪事だ けはやらないように育てる。二番目は、良いことをさせること。良いことを元気で頑張ってやれるような人間に育てる。子供を誉めたり叱ったりして、善行為を するような人にしてあげるのです。
現代の親は倫理観がムチャクチャで、何が良いことで何が悪いことかわかっていないようです。見栄を張ることは良いことだ、威張るのは良いことだと思っ て、そういうことを子供に教えるお母さんもいるのです。それを見ているとすごく悲しくなります。子供は親から逃げるわけにはいかないのですからかわいそう なのです。ですから親も勉強して、正しい善悪を子供に教える必要があります。
三番目は、教育を受けさせること。
四番目は、適齢期になったら結婚させることです。それも昔は親の仕事でした。現代でも、子供が結婚したら「やっと一人前だ、頑張って下さい」と、親は何 となくホッとするのです。やはり結婚するまでは、親は子供のことを心配します。子供が結婚するときには、親が手を貸した方がうまくいくのです。子供には経 験がないのだから、つい表面的に気に入った相手を選んでしまいます。そうすると結局うまくいかない。ですから、やはり結婚相手を決める場合は、親の意見も 聞いて、親に助けてもらった方が安全です。何か問題があったときでも助けてもらえるのです。
五番目は、財産の管理を任せてあげる。子供が結婚したら、家の財産を渡してあげるのです。
このようにお互いに協力して、親子関係を大切にするのです。現代では親を無視する傾向がありますが、一方的に子供が悪いとも言えないのです。親の育て方 が悪ければ、子供のこころに感謝の念が根づかないのです。世間で言う子供の育て方よりも、釈尊がおっしゃるこの五つの項目を理解して実践することの方が立 派な親になる秘訣だと思います。お釈迦さまのおっしゃることはすごく合理的で、ひとかけらも神秘的なことはありません。しかもやってみれば、想像できない ほど人生を楽しく生きられます。
▼参考テキスト
17.人とのつきあい方 (7)善友選びから社会人へ
http://www.j-theravada.net/kogi/kogi89.html
♪生きとし生けるものが幸せでありますように♪

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