2015-01-12 Mon
協会の記事ではありません。
木下全雄 さんの ブログの紹介です

人生相談のボランティアをしていて思うこと。
私達は誰でも幸せになりたいものです。
時には、悪いことだと思っていても、一時の幸せを感じられるのならば、ということに流されることもあります。
その気持ちは、よ〜く分かりますが(笑)…。
私達は、それでは自分が本当に幸せにはなれないことも、知っているのです。
分かっちゃいるけどやめられない!それが私達の現状です。もちろん、私もそうです。
しかし、仏教からの提案はこれです。
欲望からもたらされる幸せは、あやうい。
理性からもたらされる幸せは、みんなを守る。
欲望からもたらされる幸せは、時には自分の築き上げてきた幸せをも破壊します。
これは私のためになる、これで相手も幸せになる、生きとし生けるものの役にも立つ生き方だ、という理性で行動するならば、幸せはあなたの生き方そのものです。
そんなことは分かっちゃいるけどやめられない、だろう?と言いたくなるかもしれませんが、それは違います。
欲望の幸せは、瞬時に分かります(笑)
理性の幸せは、考えなければ分かりません。
しっかりと考える習慣をつけて頂きたいのです。
それで負けたならば、仕方がない。
次には勝って下さい!連敗は情けないのです!連敗するということは、精神が自由ではなく、精神は欲望の奴隷になっているということです。
一度負けても、次は勝つ。山道は登ったり下ったりしながら進むものです。
人生も同じ!登ったり下ったりしながら、人格完成の山を、生きている間に、見事に登頂して頂きたいのです。
それが仏教から皆様の心に届いて欲しいメッセージです。
もう少し奮起させる言い方にすると、みなさまへの仏教からの挑戦状でもあります(笑)
≪追記≫ 大変共感出来る文章を発見しました。
それによりますと…
【中野 脳には、あらゆることに迅速に対応する「速いシステム」と、論理的・理性的に判断する「遅いシステム」のふたつがあります。
情報量が多く、変化の激しい環境の中で生きていると迅速な判断が求められます。わかりやすく言えば「直感」などです。しかし、この速い決断は間違うことが多い。 そこで、「今の判断は間違っていたんじゃないか」と検証するシステムを働かせます。
マシュマロ実験というものがあって、子供の前にお菓子を用意して「15分間留守にするけど、帰ってくるまでにお菓子が残っていたら、もう一皿あげるからね」と言って、その部屋を出ていきます。すると、7割の子供は15分間我慢できずに食べてしまうんです。
15分待てばマシュマロを倍食べられて得をするという論理的思考は人間の進化の過程で後からできた回路なので、なかなか優位に働きません。
同じように大人にも拙速な判断をする個体のほうがまだまだ多くいて、その割合はやはり7対3くらいだといわれています。
もし、間違った行動を起こしたくない場合は、拙速な判断は避けるべきです。そして、じっくりと考える癖をつけるといいかもしれません。
―また、リーダーを選ぶときにも脳は正確な判断ができないということですが……。
中野 話し合いをしていると、最初に確信を持って発言した人にシンパシーを感じる人が多いのです。
そのため、後から最初の人の意見がなぜ間違っているのか、自分の意見がなぜ正しいのかをみんなが納得するように説明してもなかなかリーダーにはなれません。
これも速いシステムの影響を受けていて、7対3の割合でそうなります。つまり、人間は実力のある人よりも、確信のある人のほうにひかれるのです。
―でも、そうやってリーダーを決めていると、間違った方向に行ってしまいませんかね。
中野 それが人間の歴史なんです。間違った方向に行ったとき、間違ったリーダーを選ばなかった3割の人たちが「おかしい!」と声をあげて、世の中を変えていくしかないんです。】
脳科学者・中野信子「人間は実力のある人よりも、確信のある人のほうにひかれるのです」
週プレNEWS 2014年9月23日(火)11時0分配信 より引用
ただし仏教は、人間ならば誰にでも悟りを開く可能性があります、と勇気付けてくれます。
だれでも、いつでも7割の方に入る、というわけではないのです。
条件によって、7割の方に入る時もあれば、理性的な3割の方に入る時もあるのです。
たとえば、この常に理性的なブログの著者でさえも(笑)、食欲・性欲・昏沈睡眠・怒り・物欲の前には7割の方に入る確率が高いのです。それなら、ほとんどだめじゃん、というツッコミは入れないで下さい(笑)