特別連載 アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書をたどる 『長老のパーリ経典解説本を読破する』 佐藤哲朗 (パティパダー2016年10月号)
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●長編の経典(長部経典)を読む



●番外編:大乗経典も読んでみる

Author:zaike2号
東海ダンマサークルでは、東海地方をベースにお釈迦さまの説かれた「テーラワーダ仏教(初期仏教・上座仏教)」を、皆さんと一緒に学び実践するために活動しています。
また、日本テーラワーダ仏教協会より、定期的に長老(お坊さま)方をお招きし、法話・勉強会・冥想実践(ヴィパッサナー)を行っています。
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#jtba「仏教まめ知識:5つの悪魔」
仏典には、5種類のマーラ(悪魔)が出てきます。
①カンダ マーラ(khandha māra)
我々は、身体を構成している「五蘊(ごうん)」に執着します。したがって五蘊がマーラです。「五蘊がマーラ」とは、つまり「私自身が悪魔」という意味です。なぜなら生命を構成しているのは「肉体・感覚・心」という3つ、五蘊にすると「色・受・想・行・識」の5つだからです。我々はそれらにすごく執着しています。それで執着のもとになる自分の身体と心をガンダ マーラというのです。
②キレーサ マーラ(kilesa māra)
我々は、「煩悩(感情)」に誘惑されて苦の世界をさまよっているから、感情がマーラです。人間は感情の奴隷になっているでしょう。感情で生きています。感情で考えるのです。我々を誘惑しているものと言えば、感情だけなのです。ですから感情そのもの、煩悩そのものを悪魔というのです。
③サンカーラ マーラ(saṅkhara māra)
「因縁によって現れる無常・苦・無我である一切の現象」はマーラです。宇宙一切の現象、つまり心も、身体も、物質も、ぜんぶ無常です。無我です。苦です。ろくなものではないのです。だから、すべての現象を悪魔といいます。
④マッチュ マーラ(maccu māra)
死を避けたいという努力がすなわち生きることですが、生命たるものは確実に死にます。命は死によって抑えられているから、「死」はマーラなのです。生命は必ず死ぬけれど、死を避けたいのです。この「死を避ける」ことを「生きている」と言うのですが、パーリ語では死のこともマーラといいます。我々は、死に抑えられていて逃げられません。死が我々の首や両手両足を切れない鎖で繋いでいるのです。だから生命の死のことも悪魔というのです。
⑤デーワプッタ マーラ(devaputta māra)
天界に仏道修行を好まない、修行の邪魔をする神がいます。その一部の神々をマーラといいます。世界はみな同じ意見ではありません。仏教はこれほど明確に、これほど具体的に、これほど科学的に、人々の幸福への道を教えているのに、たとえ敵であっても慈しみをもって対応しなさいと言っているのに、仏教を嫌いな人々は多いのです。仏教が悲観的で虚無主義で人々を地獄に陥れる非道徳的な理論を語っていると、わけもわからない批判をする人々はたくさんいます。人間はみな同じ意見にはなれないのです。
人間の世界だけではありません。天界もまた同じです。「ブッダに従って解脱を目指す連中は気にくわない」と思う天界の神々もいるのですね。彼らは、悟るために、解脱するために、無知を破るために修行する人々をあえて邪魔するのです。この悪魔は一般人の邪魔はしません。仏教以外の宗教を修行する場合は関係ないのです。輪廻の世界で、チョコチョコ瞑想修行したからと言って悪魔の神々が邪魔するわけがないのです。
しかし本気になって誤知(主観で知ること)を破ろうと修行していると、ちょっと何かいたずらしたり、邪魔をしたりする。どうもその神々は、人が解脱に達すると自分たちに何の関係もないのにイライラするみたいです。この神々のことをデーワプッタ マーラ(魔天子)と呼びます。
●photo:Bad Day at the Museum for Satan by Adrian Scottow<flickr>
▼参考テキスト
「なぜ人生は、うまくいかないのか?」(宝島社)
http://amzn.to/2eZ3mjU
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
#jtba【Ustream動画】10/30(日)スマナサーラ長老「法話と実践会」
◆法話動画(期間限定公開)
http://www.ustream.tv/recorded/92526227
※広告動画が入ります。ご了承ください。
◇法話メモ
http://twilog.org/jtba_talk/date-161030/asc
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
#jtba【ご紹介】11/16(水)曹洞宗総合研究センター「第18回学術大会開催」
<シンポジウム> 「こころの問題」研究プロジェクト『只管打坐とマインドフルネスとの対話~ 一仏両祖が目指した坐禅とは ~ 」のパネリストとして、スマナサーラ長老、熊野宏明先生、藤田一照老師が登壇されます。聴講自由となっております。どうぞ、ご参加ください。
・開催案内
総合研究センターでは第18回学術大会を、下記の通り開催いたします。本年も、多彩な分野においての研究発表ならびに、現代の諸問題への取り組み等の報告がなされる予定です。ご多用のところ誠に恐縮ではございますが、より多くの方にご聴講いただき、活発な意見交換がなされることを願い、ご案内申し上げます。
東京グランドホテル内
曹洞宗檀信 徒会館
〒105-0014 東京都港区芝 2-5-2
●三田線「芝公園」徒歩2分
●大江戸線・浅草線「大門」徒歩 5分
●JR「浜松町」徒歩10分
▼詳細ページURL
http://www.sotozen-net.or.jp/gyoji/20161028.html
・プログラム
http://bit.ly/2eOaXBv
・開催概要
日時:平成28年11月16日(水)~17日(木)
会場:曹洞宗檀信徒会館(東京グランドホテル)
日程:16日 開会式 9:30
研究発表 10:00 ~ 17:00 予定
17日 研究発表 10:00 ~ 17:00 予定
プログラム
1.シンポジウム 10:00~14:30
「こころの問題」研究プロジェクト
只管打坐とマインドフルネスとの対話~ 一仏両祖が目指した坐禅とは ~
シンポジウム 9:30~12:00
梅花流詠讃歌研究プロジェクト
『梅花流指導必携』の変遷 ~ 梅花は曹洞宗の教義にどう位置づけられてきたのか ~
2.パネル発表 15:00~16:00
「終活」を考える -教化と安心をめぐって
3.個人研究発表
※日程・プログラムは、都合により変更される場合があります。
※大会聴講、プログラムご希望の方は、下記までお問い合わせください。
【お問い合わせ】
曹洞宗総合研究センター
〒105-8544 東京都港区芝2-5-2 曹洞宗宗務庁内
電話(代):03-3454-7170 FAX:03-3454-7171
#jtba【ご案内】10/30(日)『法話と実践会』スマナサーラ長老指導
東京 渋谷区幡ヶ谷のゴータミー精舎で行われるスマナサーラ長老指導のヴィパッサナー冥想の基本が学べる冥想会です。全員参加の質疑応答コーナーのあと、初心者への冥想指導(経験者は自由冥想)が行われます。
●地図 http://www.j-theravada.net/gotami.html
▼スケジュール
09:30-11:30 法話会(質疑応答)
(お昼休憩)
13:30-18:30 冥想指導 ※多少延長することがあります。
・参加を希望される方へ
参加申し込みは不要です。どなたでも参加できます。09:30までに会場にお出でください。坐禅・歩行禅などを行うので、動きやすい服装でご参加ください(着替えスペースはありません)。
・お問い合わせ ゴータミー精舎
電話:03-5738-5526
メール:info@j-theravada.net
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
#jtba【ご報告】10/23(日)アラナ精舎『カティナ衣お布施法要』
昨日アラナ精舎で行われました『カティナ衣お布施法要』が皆様のご協力のおかげで、無事終了いたしました。準備からお手伝いただいた皆様、お布施にご参加くださった皆様、誠にありがとうございました!
機会がありましたら大阪 岸和田市にあるアラナ精舎はお立ちよりください。静かな場所です、ぜひ自主冥想にご利用ください。お待ちしております。
三宝のご加護がありますように
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
【日時】 9月4日 10時から11時までに集合
11:15~12:00 (11:30までが準備時間です。
11:30頃よりお食事を始めていただきます。)
【場所】 日本ガイシフォーラム 和室
【日時】 9月4日 10時から11時までに集合
11:15~12:00 (11:30までが準備時間です。
11:30頃よりお食事を始めていただきます。)
【場所】 日本ガイシフォーラム 和室
12月11日 日曜日 9時~18時(一日冥想会)
12月18日 日曜日 9時~18時(一日冥想会)予備日
12月25日 日曜日 9時~18時(一日冥想会)
【日時】 9月4日 10時から11時までに集合
11:15~12:00 (11:30までが準備時間です。
11:30頃よりお食事を始めていただきます。)
【場所】 日本ガイシフォーラム 和室
平成29年1月の予定
1月15日 日曜日 9時~18時(一日冥想会)
【日時】 9月4日 10時から11時までに集合
11:15~12:00 (11:30までが準備時間です。
11:30頃よりお食事を始めていただきます。)
【場所】 日本ガイシフォーラム 和室
#jtba【ご案内】10/23(日) アラナ精舎 雨安居明け「カティナ衣お布施法要」8:00~17:30
みなさま、10月23日(日)アラナ精舎におきまして、雨安居明け『カティナ衣お布施法要』が行われます。雨安居で一ヶ所に滞在し修行された比丘に対し、在家が新しい衣(ころも)をお布施するという、古くから続く伝統的な法要でございます。雨安居明けにお布施された衣は「カティナ衣」として、比丘サンガの中で特別な衣として扱われ、無量の功徳があると伝えられます。スマナサーラ長老をはじめ比丘サンガをお招きする法要です。みなさま、どうぞご参加ください。
それから、当日は参加される皆さんで比丘サンガへお布施をいたします。この機会に食事や物品などお布施を為さってみてください。お布施希望の方や詳しくは、アラナ精舎かマーヤーデーヴィー精舎にお問い合わせください。ご協力よろしくお願い申し上げます。
※当日の駐車場について
アラナ精舎の横に駐車場がありますが、当日は用事をお願いしている車でいっぱいなる可能性が高いです。大変申し訳ありませんが、JR東岸和田周辺のコインパーキングなどを各自でご利用いただきますよう、ご協力お願いいたします。
▼当日スケジュール(※変更の可能性あり)
・午前
08:00~ 法要準備
09:00~ 受付開始
09:15~ カティナ衣 生地パレード
09:30~ お経、カティナ衣 生地お布施式
11:00~ お釈迦様と比丘サンガへ食事お供え、お昼休憩
・午後
13:30~ お経
14:00~ 記念法話
15:00~ 質疑応答
休憩
16:30~ 祝福読経、聖糸・聖水の授与
17:30 終了・後片付け
▼お布施受付けご案内
当日、皆さんでお釈迦様と比丘サンガへお供え(お布施)をいたします。お布施の品は随時受付けております。ぜひ皆様、この機会にご参加ください。
・食事については、お料理(惣菜)・果物・お菓子・飲み物などを受付けおります。食事お布施をなされる方は当日9時30分までにご持参ください。
・食事以外に、お花や品物・金品などのお布施も受付けております。
・また準備・後片付けなど、お手伝いいただけると助かります。ご協力よろしくお願い申し上げます。
・当日参加できない方は前日10月22日(土)必着でお布施をアラナ精舎までお送りいただくか、協会の振込先(同封の振込用紙)に「アラナ カティナ衣法要」と明記し、ご喜捨をお送りください。
・不明な点がございましたら電話かメールにてお問い合わせください。
■お問い合わせ アラナ精舎
住所:〒596-0835 大阪府岸和田市流木町226-3
電話番号:072-427-6614(FAX共通)
メール:arana@sensyu.ne.jp
※写真は2014年10月
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
(10月9日 東海ダンマサークル クサラダンマ長老法話会)
仏教を学ぶのに大切なことのひとつが「経典の内容を自己流に解釈しない」こと。
経典の内容が正しいかどうかを検証することは必要だけれど、経典についてこのように考えることが正しく、ゆえにこう解釈するのが妥当だというようなことは絶対にしてはならないと、仏教を始めたときに教わりました。
それは仏教の宗祖であるお釈迦さまが示されたこと。経典に勝手な解釈を加え他者に伝えると、わずか3人で本来の意味は失われてしまうとか。2500年以上も前に記された古い経典は現代社会においては楽しくないので、楽しく仏教ができるように解釈をアレンジしましょう、など許されることではないようです。
お酒もそのひとつ。仏教では飲酒は禁じられています。でも、お酒を飲まないことは時代に合わないとか、社会活動上やむを得ないとか、果ては泥酔しなければいいとか、ちょっと苦しい言い訳をしながらお酒をたしなまれる仏教徒は、お坊さまも含めてとても多くいらっしゃいますが、ダメなものはダメ。理由はいらないと僕は思うのです。
他にも、人生はとことん楽しむべきもので、そうでないと意味がないとも聞きますが、そのような方は無理なさらず、自由に生きればいいと感じます。この国では、何をするのも自由です。ただ仏教徒だと公言するのであれば、守るべきは守らないといけないですね。
クサラダンマ長老から教えを頂きました。
この世界に生きているのは、仏法を学ぶことができる好機の中に存在しているということ。故にこの機会を逃してはならないと、クサラダンマ長老はおっしゃられました。
五戒を守る(人として正しい道徳を持つ)
布施をする(困っている人を助ける寛容さを身につける)
実践をする(冥想する)
今の時代にもブッダの教えを知らない人は多く、実践しようと試みる人はものすごく少ない。論じることが好きな人はたくさんいるけれど、論じるだけではこの世界に存在する意味を失う。
すべてを達成する。
止まることなく進む。
僕には、難しくて大変なことです。
たとえば、今朝の朝食
見た瞬間に出てくる思考は
少ないっ!😤
でした。
嫁さんには、一生懸命作ったのに、と言われる始末😰
そこで考えてみると、この瞬間的に生まれる思考は自我の主観で、煩悩の第一発声な訳です🤔
それを封じ込めて、私の師僧に言われた通りに山の神さんの言う通りにして行く!こうして自我の第一発声を封印するトレーニングがダイエットの第一歩のようです(^^)
こんな話し合いを嫁さんともしていまして、嫁さん的にも、
一生懸命作ったのに
という気持ちは私の自我だね(^^)
と言ってくれるので、私の煩悩のおかげで嫁さんの精神修養にもなって、今日の結論
煩悩は偉い(^^;;
ということでしょうかね〜(^^)
私は悟りました!
私は、多分、悟りました!
何を、悟ったと大騒ぎをしているのかというと…
なぜ私が太っているのかというと、自我が出て、自分の欲望に負けて、好きなだけ、胃袋に入るだけ食べて来たことが失敗の原因、という事実と向き合うことができたのです(^^)
自我が出ると、修行も失敗します。無我の体験には、自我の判断は一切不要なのですネ(^^)修行中は自我が出ないように、主観が一瞬たりとも割り込まないように、とても気をつけながらあるがままの事実を観察します。その結果、無常や苦、無我を発見するのです(^^)
それと同じで、太っている私が食べたいものを好きなだけ食べると、それは間違いなく強烈な自我の働きによって失敗するのです。今失敗して太っている自分の言うことを聞いて欲するままに食べるとその結果も失敗へと突き進むのです。ここでも自我を封じ込める必要があるのです(^^)
実は私、今までは嫁さんに食べ物のことをアレヤコレヤ言われるのが嫌でした。正直に告白しますと、体格も性別も違うのに、私の食欲の何がわかるのか?という気持ちだったのです(^^;;
しかし看護師であり調理師免許もある、しかも太っていない人、つまり嫁さんにカロリー計算をしてもらいながら食べ物を指導してもらうならば、自我の欲望とは真逆のことを頻繁に言われますが、これは間違いなく成功への道を歩んでいることになるのです(^^)
何を習うにしても、どんな道を歩むにしても、親身な、本当の意味での幸せを願ってくれる指導者が必要です。しかもその道で成功していらっしゃる指導者ならば、自我を出さずについて行くならば、必ず成功へと導いてもらえるのです(^^)
ということを一応悟りましたが、実践に移せるかどうかはまた別問題でして、これからは自我を封じ込める努力をしてもがき苦しもうと思っている130kgの食欲の秋でございます(^^)