協会の記事ではありません。
サークル仲間の所感です。
<大仏とやっさんとやさしい教え>
寒い。上空にはこの冬一番の寒気とか。雪も降ってきて、今さらながら車のタイヤをスタットレスに交換しなくてはいけない。面倒なこと。この冬は今日まで降雪がなく、有難いと思っていたのに、とても残念。もっとも雪が降ることの方が有難いと考える人には今までがとても残念だったはずで、世の中一方からのみ眺めてはいけない。誰かが喜ぶと誰かが泣くというのが、今の世界の在りようだ。物にのみ依存して、わがままは押し通すものだと考え生きるようでは、人は常に対立し続けなければならない。これではいつまでたってもすべての人が幸せを感じることはない。この構造をどこかで変えない限り、人間そのものの存在が危うくなる。生きることに必要のないものをいかにたくさん集めるかがテーマとなる幸せでは、すぐに限界がきてしまう。
なんだか今日の僕は偉そうだな、きっとこの本を読んだからです。
出光佐三 著『マルクスが日本に生まれていたら』
「物質の問題を解決しても人間は幸福にはならない。社会の問題についてもほんとうの解決はつかない。第一義的には人間そのものの問題を解決すべきで、物質的な問題は第二義的なこと。人間の幸福な社会はいかにしてつくられるかということを第一義に考えるべき。今のまま行って平和になると言える人があるか。対立的な思想に基づいて闘争していき、はたして世界が平和になるだろうか」
☆☆☆☆☆の本です。