2012-12-27 Thu
トーバッティー の紹介です
ミャンマーでの出家生活をありのまま報告。
喧嘩両成敗
ほぼ同時期に来てこれまで3ヶ月余りに亘ってマハーシ瞑想センターで瞑想していた日本人瞑想者の2人が、先日サヤドーの指示で強制的に退去させられた。
強制退去の理由は喧嘩、瞑想センター内で取っ組み合ったのか殴り合ったのか知らないが傷を作るまで派手にやったらしい。
親子くらい年が離れた2人であったが、ここまで頑張っていたのにとても残念である。
喧嘩の理由は何であれ、ここでの修行はもう許されない。
腹が立つ事もあるかもしれない、悲しい思いもするかもしれないし辛い事もあるかもしれない。
無神経に必要のない事を話しかけて来てあなたの瞑想を妨げる人がいるかもしれないし、無礼な態度を取る人がいるかもしれない。
思い通りにならない事は沢山ある。
苛ついて我慢ならない感情が溢れて来るような時もあるかもしれない。
しかし、そのような時にはその嫌な感情に巻き込まれずにそれをただ心の目でじっと見ること、それらの感情が自分に生じている事を認識する事が瞑想なのです。
自分が瞑想をしに来た事を、それをする為にわざわざ日本から数千キロ離れたこの国に来た事を思い出してほしい。
気晴らしに何か新しい行動を起こさないで、そのままその嫌な感情を抑えつけたり逃れようとしないでしっかり向かい合わなければならない。
そうすれば、それができればあなたに起こるすべての妨害は教えになる、そのおかげで順風満帆にやって来た人より遙かにあなたは成長する。
あなたの邪魔をする人があなたの教師となる、そしてその人に感謝の念すら覚えるかもしれない。
これまで生きて来た中で起きた嫌なことや辛い事などもすべて自分にとって必要な事だったことが分かる。
良い事も悪い事も全部ちょうどよかった事を知る。
取っ組み合うべき相手は自分の中にある、自分の外側にはどんな相手もいないのだ。